相も変わらず毎日毎日Spamメールとウィルス感染者からのメールが来る。もう勘弁してほしい。私のメールアドレスはドメインを登録した時から存在し、Whoisで登録情報見ると98年となっているのでもう6年近くも使っているアドレスと言うことになる。
さすがに6年近くも使用し、同じホームページでアドレスをさらしているととんでもない量のSpamメールやウィルスメールが届くようになる。現在はうちのメールサーバーにAnti-spamシステムが入っているので大半は破棄されるようになっているのだが、それでも新しいアドレスや一般ユーザーのアドレスからのウィルスメールは防げない場合が多い。
うちのAnti-spamの主な機能「サーバDNSブラックリスト参照」は結構な確率でSpamメールを破棄してくれている。このブラックリストの仕組みなのだが、うちにメールを送信してきたメールサーバーのドメインをSpamhausやFive-ten等の団体が運営しているブラックリストサーバーに登録されているか検索し、登録されていたらSpamと見なして破棄する、という仕組みになっている。さらにこのブラックリストは、Spamを貰った一般の人や団体のスタッフが勝手に登録してデータベース化してくれるという、全自動で拡張していく我々怠け者にとって大変便利な物だ。本当にありがたい事である。
さらに「フレーズフィルタリング」という、たとえば「viagra」等の単語がメールに含まれていたら問答無用で破棄する機能や、開くと勝手にどこかのホームページにアクセスしようとする情報が含まれていると勝手に破棄してくれる「HTMLタグフィルタリング」、あとはメールに(エロサイトやら妙なサイトやらの)URLが記入されていたらSpamと見なすという「URLブラックリスト」。何重かな、細かく言うと他にもあるのだが4〜5重のCheckを通ってきて初めてメールとして俺に届く仕組みになっているのだが、それでもSpamは俺の手元まで来てしまうのである。。まぁ日々新しいドメインからSpamが発送されているからしょうがないと言えばしょうがないのだろうが、完全にイタチごっこだ。きりがない。
そういえば先日「ドメインていったい何なんですか?」と聞かれて説明する機会があったのでここでも説明しよう。たぶんよくわかってない人がいると思うので。興味の無い方は読み飛ばしてください。
まず、ドメインとは
www.domain.co.jp
こういうよくあるホームページアドレス(の一部)の事だ。これは海外の住所の書き方と同じで、郵便として説明すると
jp 日本(国)
co 企業(種別)
domain 会社名(ドメイン)
www 宛先の人の名前(コンピュータ名)
こうなる。たとえばこの会社にmailという名前のメールサーバーがあり、このメールサーバーに何かデータを投げたい場合は mail.domain.co.jp という宛先となる。hideという名前の付いたパソコンが接続されていれば hide.domain.co.jp となる。まぁこれは簡単なのですぐ理解出来るだろう。要はコンピュータについてるインターネット上の住所氏名ということだ。
で、ここから話を進めるとIPアドレスとドメインという関係で訳がわからなく人がおおいので、そこも説明しよう。
通常IPアドレスというのはインターネットに接続されているコンピューター1台に必ず1個割り当てられている「210.001.001.001」のような数字の羅列だ。で、ここが重要なのだが、実際のインターネットの通信の根本の部分ではさっき説明したドメイン名は使用されておらず、必ずIPアドレス宛にデータが送られるようになっている。データの送信先にドメイン名(www.domain.co.jp)が指定されているということは無いのだ。
じゃぁなんで最初からIPアドレスでやんないの?となるのだが、理由は簡単でIPアドレスの羅列なんて覚えられないからだ。。。
このIPアドレスとドメインの関係は、例えて言うならば電話番号みたいなものだな。ちなみにうちのドメイン rsi.gr.jp のwwwサーバーのアドレスは 221.186.40.58 なのだが、だれもこのアドレスでアクセスしに来てくれる人は居ないだろう。覚えられないから。ちなみに 「 202.229.199.136 」これをクリックしてみよう、www.yahoo.co.jpというURLを入れなくてもIPアドレスだけでYahooのホームページが表示されていると思う。
(※ちなみにうちのサーバーではIPでの直接アクセスを禁止しているのでIPアドレスでは見れません)
ということで覚えやすいようにIPアドレスにドメイン名をつけられるようにしよう、という事になったのはいいのだが、
www.rsi.gr.jp は 221.186.40.58
hide.rsi.gr.jp は 221.186.40.59
www.msn.co.jp は 207.46.78.48
www.yahoo.co.jp は 202.229.199.136
という電話帳のような情報はどこにあるの?どこに探しに行けばいいの?ということになる。ここで登場するのがDNSサーバーで、このDNSサーバーは世界のいろんなDNSサーバーと連絡して、ドメイン名を検索してくれてくるシステムだ。なので、インターネットに接続する場合は必ず「あなたのDNSサーバーはこのアドレスですよ」とプロバイダが自動で割り振ってくれる。(自動で割り振れないPCや環境の場合の為にプロバイダの契約書には必ずDNSサーバーのIPアドレスが書いてあるのは見たことあるだろう。)
あなたはブラウザのアドレス欄に「http://www.rsi.gr.jp/」と入れたとする。そうするとブラウザは自分に登録されたDNSサーバーに「www.rsi.gr.jp は何番ですかーー」と聞きに行く、聞かれたDNSサーバーは自分のデータベース内にそのURLの情報があるか探し、無ければもっと上位のDNSサーバーに聞きに行く。まぁそんなこんなでそのURLのIPアドレスが見つかったとしよう、DNSサーバーはあなたのブラウザに「そのURLのIPアドレスはxxx.xxx.xxx.xxxですよー」と連絡する。この段階で初めてブラウザはそのURLにアクセスに行くのだ。
もうほんとに回りくどいことをやってるような気もするが、Yahooを見に行くときにいちいち「http://202.229.199.136」と入れるよりは全然いいだろう。
さすがに長文は疲れて飽きてきたw。途中端折って書いたので間違ってるところがあるかもしれないけど、その辺は勘弁。
Posted by hide at 2004年11月12日 15:15 | トラックバック