9月 192004
 

 さて、とうとうパソコンでゲームができたのだが、同じクソゲーをずっとやっていて飽きてしまったという状態になっていた俺は、「あのニーチャンにくっついていると面白いことがあるかもしれない」と考え、毎日そのニーチャンにくっついて彼がプログラムを組んだり遊んでる所をそばでじっと見ていた。よくいやがられなかったなぁ・・と思うがそのときの俺は、自分でゲームが作れてしまうという未知の物「パソコン」をなんでもいいから知りたい!という欲求がMAXになっており、人の目なんてまったくお構いなし。ほんとにスポンジが水を吸収するように覚えていった。
 そのニーチャンはちょっと意地悪な面もあり、プログラム中の構文で「これはこういう動きをするんだよね?」とか「Gotoは解るけどGosubって何?」と質問すると「GosubはGotoの親戚」等という訳のわからない説明しか帰ってこない。しかしそれにもめげない俺は、本を読んだり彼にしつこく質問をして学習していった。たしかに今考えるとこんなクソガキがまとわりついてきて、色々質問されたら「ウザイな!」と思うのは当然だろうなぁ。
 この時の彼が俺の師匠になる。というか勝手に師匠にした。一応彼にも名前はあるのだが(あたりまえだ)、当時あだ名を付けるのが得意な俺は髭を生やして長髪でもじゃもじゃの彼の事を「もんじゃ」と名付けたw。それからずっと周りのみんなも「もんじゃ」と呼ぶことになる。彼にとっては迷惑極まりない事だっただろうw。
 ちょっとゲーセンでの遊びに話を戻そう。同じ頃、電子ライターという物が世間で流通し出していた。どこで情報を仕入れてきたのか忘れたが、ゲーム台のお金を入れる金属部分に電子ライターで「パチン」と電気ショックを与えるとクレジットが上がるという技を仕入れた。小遣いの少ない俺はもう狂ったようにこの技を使ってゲームをし、隣では針金の先を丸くお金の形にしてガシャガシャとクレジットを上げている強者もいた。しかしこの針金技は目立ち過ぎるし、たまに針金が抜けなくなって針金をブラブラさせたまま逃げちゃう人とかいたので挑戦したことはない。
 しかし電子ライターは感動したなぁ。。本来お金を入れなければできないゲームが「パチン」とやるだけで面白いようにクレジットが上がるのだ。その頃の俺のポケットには必ず電子ライターの着火部分が入っていた。
 数ヶ月後、さすがにゲームのメーカーも黙っておらず対策品にどんどん変わってきた。お金を入れる部分のそばに、「電気XXX対策品」とちゃんとシールが貼られており、たしかにパチンとやってもなんの反応もしない。「せっかくの天国が!なんとかしなければ!」と思った俺は、「電子ライターの火花で弱いんだったら、もっと強力な物を用意すれば」とガスレンジのでっかい火花を飛ばす部品を用意し、「この位パワーがあれば対策してあっても大丈夫だろう ガッチャン 」と火花を浴びせた。
 火花を浴びせた瞬間画面が真っ黒。そう、そのゲームは二度と立ち上がる事は無かった。壊れてしまったのである。何台か壊しまくった後、壊してしまっちゃ捕まったらヤバイことになるなぁ、とこの方法は封印した。その後中学頃にはまた新たな方法でゲーム機を壊しまくる事になるのだが、その話はまたいずれすることにする。
つづく


 Posted by at 11:09

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

(required)

(required)