「Living For The City」、タイトルでピンと来た人がいると思うが、その通りでStevie Wonderの同曲のカバーです。この曲は晩年の作品なのだが、Rogerは昔から色んな有名曲のカバーをやっていた。ホントに超有名曲のカバーばかりなのだが、アレンジされた曲はオリジナルのテイストを残しながらも完全なロジャー節に変わっている。タイトルを聞かないで曲だけ聴いていたら最初は気がつかないが、サビを聞いて「もしかして?」と気がつく位のカバーっぷりだ。兎に角、どうしてこんなにかっこよく、デロデロなRoger-Funkにうまくカバー出来るのか?って位の出来。
最近ではWestSideのG-Rap(GangstaRap)関係の方たちがZapp & Rogerの曲をサンプリングしまくっており、晩年は若手からの作曲の依頼やフューチャリングの依頼が多く、製作現場ではG-Rap系の若者たちからMr.Troutmanと呼ばれて尊敬されていた所がInterview with Roger Troutmanを読むとわかる。その中でRogerとDr.DreがFeaturingした2pacのCalifornia Loveが大ヒットしたのはRap系の曲が好きな人だったら覚えているだろう。
今のG-RapではRogerヲタクが多く、TalkBox使いがもの凄く増えた。これは嬉しい事なのだが、Rapの最初から最後まで1フレーズ、サビもなく最後までラップで終わってしまうっていうのが俺は好きになれない。その点、Rogerが作った曲はRapだろうがなんだろうが起承転結が有り、ガラッと曲調が変わる「転」部分が豪快で気持ちよかった。Rogerをカバーする人達はもっとここにこだわった欲しいのだが、まだそう言った曲は無いようだ。
次回はそのガラっと曲調が変わるヒット曲を引っ張ってこよう。
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