※注意1:夢なので、なんの脈略もなく突然状況が変わります。
※注意2:勝手に夢診断・夢占いなどしないように。
城に戻り、軒を伝って窓から入る。今度は左の窓から民家の屋根に飛び移り、屋根伝いに逃げだそう。屋根に飛び移った俺は、瓦の上を走って逃げる。大体の家は古い木造の建物で、屋根から下を覗いてみると2階~3階建て位の高さなのがわかる。途中あり得ない形の屋根のせいで行き止まりのようになっていて往生するが、追っ手から追いつめられることもなく飛び越えて逃げる。妙な形の屋根になっている家というのは、ラーメン博物館の様な戦後の日本の建物の形で2階の妙な場所に部屋がくっついており、窓が張り出していてそれが邪魔なのだ。ちいさいベランダを踏み台にしてそこも乗り越える。家と家の間も難なくジャンプ。少しキモチがいい。これは飛べないだろうと言う距離の隙間も楽々ジャンプ。マトリックスのようだ。
いよいよ境界線が近づいてきた。真っ暗な道路には大ボスの様なメカメカしい敵と雑魚がいっぱい。無謀にも何も考えずに全力で駆け抜けるのだが、何故か奴らには発見されない。気がつくとそこはもう境界線のすぐそば、この辺は何故かシーンとしていてひとけが無い。追っ手も1人も居ないし、普通の道路で外灯もある平和な風景だ。奴らは諦めたのだろうか?
境界線を越えながら運転している車は昔乗っていたMR2なのだがなんか調子が悪い。アクセルが踏み抜ける程踏み込んでいるのにスピードが出ないのだ。そのままノロノロと走るが、ブレーキを踏んで止まろうとすると危険な位のスピードになっている。ブレーキを踏んでも全然止まらない! ブレーキを最後の最後まで踏み込んでもスーーーと進んでしまういう感じ。昔ながらの習性で「ヤバイ!」とサイドブレーキも使うのだが全然変わらない。サーキットを走った時の様にブレーキパッドが熱くなって炭になってきているのがわかる。これが怖い。しかし逃げなければいけないのでそのまま乗り続けるが、ブレーキを踏むたびに冷や汗ものだ。
ブレーキを踏むと必ず車がスピンして後ろを向く。必ず後ろ向きに止まろうとするのだ。これが怖くて踏ん張る。後ろ向きに「ああ!壁が迫っている!」という恐怖感が本当に辛い。
古びた街に入ると片隅に数人の人が立っている。何故か目を引かれるので近付きながらよく見ると、彼女がポツンとコチラを向いて立っていた。彼女は何も喋らず、状況もわからない様な顔でぽかんとコチラを見ている。俺は何も考えずに彼女を連れて歩き出した。
-つづく-
4月 202006